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おすすめ児童(YA)文学(小学校高学年向け)

小学校での図書活動を始めて1年。日々、子どもたちと関わりながら、彼らとともにいろいろな本を楽しみ、私自身の読書の幅もぐんと広がったように感じます。
卒業式の日に、今年度の活動をまとめて発行した図書ボランティア通信の中で、これから中学生になる6年生、そして新6年生となる5年生の子どもたちにおすすめの本を紹介させていただいたので、こちらでもご紹介したいと思います。


『クラスメイツ』(森絵都、偕成社)

中学1年生、24人のクラスメイトの織りなす日常を、一人一人を主人公にして生き生きと描いた連作短編集。
クラスでの役割、部活や恋愛、家族のことなど、思春期ならではの悩み、楽しみ、喜びがたくさん詰まった一冊。
後期(後編)ではそれぞれの抱えていた問題が一つ一つ解き明かされ、ぐいぐいストーリーに引き込まれてしまいます。
自分と似ている誰かを見つけ、共感しながら楽しめる、思春期の子どもたちにぴったりの一冊です。


『ユウキ』 (伊藤遊 著、上出慎也 画、福音館書店)

4人目の転校生、「ユウキ」との交流を通して、小学6年生の主人公ケイタの心の成長を描いた物語。
転校する側、転校される側、どちらの立場になっても別れはつらいもの。
でもそれは終わりではなく、新たな出会いの始まりにもなる。
仲間とともに成長していくケイタの姿に、読後爽やかな感動が広がる一冊です。


『きみの友だち』(重松清、新潮社)

本当の友達ってなんだろう?不器用に生きる少年少女、それぞれの「友達」のかたちを描いた感動の連作短編集。
「一緒にいなくてもさびしくない相手が友達だと思う」、という主人公の言葉が、読後いつまでも胸に響きます。
思春期に入り、友人関係に悩み始めた子どもたちにぜひ読んでもらいたい作品。
一人ひとりの心に寄り添い、そっと背中を押してくれる一冊です。


『二分間の冒険』(岡田淳、太田大八 画、偕成社)

不思議な黒猫「ダレカ」との出会いから始まった、異世界でのスリリングな「二分間」の大冒険。
悟は無事、「この世で一番たしかなもの」を見つけ、元の世界に戻ることができるのか?
異世界で出会った、自分のクラスメイトそっくりの仲間たち。
竜を倒すため、仲間とともに力を合わせ、たくましく成長していく6年生の少年、悟の姿に共感しながら、ハラハラドキドキの冒険を味わうことのできる一冊です。


『鬼の橋』 (伊藤遊 著、太田大八 画、福音館書店)

物語の舞台は平安時代の京都。
過去の悲しい出来事から立ち直れず、失意の日々を送る主人公、小野篁(たかむら)の前に突如開いた冥界への扉。
死してもなお、都を守り続ける坂上田村麿将軍、みなし子の少女、阿子那(あこな)や、人間の心を持つ鬼、非天丸との交流を通して、あの世とこの世、子どもと大人の狭間で悩み、成長していく主人公、小野篁の姿を描いた感動のファンタジー。
大人になるとはどういうことなのか。
思春期を生きる子どもたち、すでに大人になった私たちに、今一度、自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊です。


『銀のほのおの国』(神沢利子 著、堀内誠一 画、福音館書店)

ある日突然、異世界での動物たちの壮絶な戦いに巻き込まれてしまった二人の兄妹。
「生きるか死ぬか」の極限状態の中で成長していく二人の姿を通して、「生きる」ことの意味を問う冒険ファンタジー。

以前にも一度ご紹介させていただいた一冊。
詳しい内容に関しては、過去のレビュー記事をご覧下さい。

※まどかめ文庫Back number「銀のほのおの国」
http://madokame.blog97.fc2.com/blog-entry-661.html


『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ 著、上田 真而子、佐藤 真理子 訳、岩波書店)

迫り来る虚無の恐怖にさらされたファンタージエン国を救うため、物語への世界へと入り、主人公となった少年バスチアン。
様々な困難、苦悩を乗り越えながら、彼がたどり着いた真の望みとは。

こちらの作品も、以前一度ご紹介させていただいた、個人的に思い入れ深い一冊です。
詳しい内容に関しては、過去のレビュー記事をご覧下さい。

※まどかめ文庫Back number「はてしない物語」
http://madokame.blog97.fc2.com/blog-entry-696.html


『王への手紙 上・下』(トンケ・ドラフト 著、西村由美 訳、岩波書店)
 
見習い騎士ティウリに託された一枚の手紙。敵の騎士やスパイ、様々な陰謀・・・。
度重なる試練を乗り越え、ティウリは果たして無事に使命を全うすることができるのか?
冒険ファンタジーといえど、魔法などの特殊な力は一切なし。
騎士道精神のもと、知恵と勇気を駆使し、自分の身一つで困難を切り抜けていく少年ティウリの姿がなんとも勇ましく、途中で訪れるかけがえのない仲間との出会いにも胸が熱くなります。

夢中で読み進めている私の姿を見た小学1年生の娘、ぜひ内容を知りたいというので、話して聞かせたところ、すっかり気に入り、毎回、「早く読んで話を聞かせて。」と続きを楽しみにしていました。自分の力で読めるようになったら、きっともっとワクワク感を味わえるんだろうなあと、ますます娘の成長が楽しみに。


近所の6年生の女の子とも、1冊の本(『鬼の橋』)をきっかけに交流が深まり、今では娘共々歳の離れたいいお友達に。
卒業お祝いには『王への手紙』をプレゼントしました。
改めて、本は世代を超えて人と人とをつなぐ架け橋になるのだなあと、本の持つ力を感じながら、彼女が中学生になってからも、引き続き本を通して交流を重ね、ともに成長していけたらいいなあと思っているところです。


どの本も、大人が読んでも読み応えがあり、感動を覚える作品ばかり。
これから思春期を迎えるお子さんとともに、ぜひ親子で楽しんでいただければと思います。



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プロフィール

まどかめ

Author:まどかめ
田舎暮らしを楽しみつつ、日々、親子でマイペース&スローペースに絵本ライフを満喫中。

趣味:読書・歌・お絵描き・芸術鑑賞・語学学習など。子ども文化・心理学なども学び中。

活動:町の図書館内に「まどかめ文庫」コーナーを設置し、おすすめ絵本の紹介・絵本リストの作成などを行っています。

現在は、小学校での図書活動をメインに、幅広く活動中。
(幼稚園・小・中学校の移動図書の選書、小・中学校での朝読、小学校でのおはなし会・授業補助、育児サークル・未就学児向けの親子絵本講座、おはなし会など)

絵本・児童文学研究センター第24期生


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